肉厚が自慢!翔栄ファームのどんこしいたけ「春子」
原木しいたけとは、1メートルほどに切り出したクヌギ等の原木に、しいたけ菌を植え付け、原木の栄養を吸収させながら自然の中で無農薬栽培されたしいたけのことです。
しいたけの栽培は主に「原木しいたけ」と「菌床しいたけ」の2種類に大別され旨味、香り、栄養は自然栽培された原木しいたけに勝るものはないと言われています。
原木しいたけは1年中できる菌床しいたけとは違い春と秋の気象条件がそろったときにしか収穫できない大変貴重なものです。
そのため、収穫した原木しいたけは天日干しで乾燥させ「原木乾しいたけ」として保存することで、現在では1年中食べられるようになりました。
乾燥させることで旨味が数倍に!
グアニル酸が旨味のヒミツです。グアニル酸は乾燥しいたけからしかほぼ取れないと言われており、干して乾燥することで旨味成分が高まるしいたけ特有のものです。食べるときには水につけて戻し、やわらかくしてから食べます。
乾物料理に挑戦!第1弾は「原木乾しいたけ」です。
乾しいたけの栄養とその効能
天日干しして乾燥させたしいたけには旨味成分や栄養成分がたっぷりです。
〇グアニル酸
しいたけの旨味成分です。
〇食物繊維
乾燥しいたけには食物繊維が豊富、その量は生しいたけの10倍ほどと言われています。
整腸作用、肌荒れ防止、ダイエット、肥満防止などに効果的です。
〇ビタミンD
カルシウムの吸収率を高め骨や歯を丈夫にします。脳神経の発育にも効果的です。
〇レンチナン
しいたけの特有の香り成分です。免疫力を高め、ウイルス性の病気に強い抵抗力を高めてくれます。
〇エリタデニン
血圧を抑制してくれて血管のつまり、コレステロールの増加を防ぐ効果も期待できます。
戻し方と調理のコツ教えて!
~戻す前に、まずは下準備をしましょう!~
ボウルに乾燥しいたけと水をいれて優しくしいたけの表面の汚れを落とすようにさっと洗います。
ここでワンポイント!
戻す前にヒダを上にして2時間ほど日光に当てるとビタミンDの含有量が10倍にもなると言われています。もし時間に余裕があれば日光に当ててから戻しましょう。ビタミンDはカルシウムのバランスを整えてくれる貴重な栄養成分です。
【基本の戻し方】
ボウルにさっと洗った乾燥しいたけをしいたけがかぶる程度の冷水をしいたけ10gに対し200㏄位を目安に入れてカサを上にしてラップ(タッパーやチャック付密封袋のほうがしいたけが水につかりやすいので便利)をします。冷水(5℃くらい)で戻すことでしいたけ特有の旨味成分のグアニル酸が、戻し初めてから5時間後くらいが最大にでます。
6時間からどんこのような厚みのあるものなら12時間くらい、乾燥しいたけの軸の部分が柔らかくなるまで冷蔵庫でじっくりと戻します。冷蔵庫の中はちょうど5℃くらいなのでしいたけの旨味を最大限に引き出すのには最適な環境です。
12時間もと思われるかもしれませんが、夕食の準備のついでにちょっと水につけておけば翌朝にはちょうど良く戻りますのでさほど大変なことではありません。使いたい時間から逆算してお水につける、それだけでうま味成分たっぷりのしいたけを美味しくいただくことができます。戻し率は4倍ほどです。
お水の量に気を付けて!
うまみが逃げ出してしまうので、水を入れ過ぎないようにします。戻ったしいたけを料理に使う時は、軽く水気をしぼってから使います。
どうしても急ぐ、もどす時間がないときはどうする?
ぬるま湯を使えば2,3時間ほど、洗ったしいたけをボウルに入れたらかぶる程度のぬるま湯(人肌程度)をいれラップを落し蓋のようにしいたけにかぶせます。
さらに急ぎの場合はレンジでも!
洗ったしいたけの石づきを下に浸るくらいの水を入れ(しいたけ3ケに対し水100cc位)ラップをして600Wのレンジで3分ほど加熱し粗熱をとります。(しいたけの量により変わりますので柔らかくならない場合は追加加熱してください。)
という方法もありますが・・・
お湯を使ったり、加熱してしまってはしいたけの旨味成分が破壊されてしまいますのであまりお勧めはできません。しいたけ本来の美味しさを堪能するためにも冷水で時間をかけて戻しましょう。
戻し汁も捨てないで!料理に使いましょう!
乾燥しいたけはもどすのに時間がかかるから、生のほうがすぐ使えるのにと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、日光をたっぷり浴びた乾燥しいたけには生しいたけの30倍にもなる旨味と栄養成分が含まれると言われています。
うま味成分のグアニル酸のほかにも血中コレステロールを低下、血液をサラサラにし動脈硬化などの生活習慣病予防が期待できるエリタデニン、免疫力を高めるレンチナン、カルシウムの吸収を助けてくれるエルゴステロール(ビタミンD)、食物繊維などのたくさんの栄養成分が豊富に含まれています。
乾燥しいたけを戻した時の戻し汁にもこれらの栄養成分は含まれていますので最高級の出し汁として汁物や煮物、炊き込みご飯、だし巻き卵などのおかずなどに幅広く使えますので捨てずにお料理に使いましょう!
出し汁の賞味期限は冷蔵保存で2,3日です。戻した乾燥しいたけも戻し汁に入れたまま冷蔵庫に保存しておけば同様に2,3日保存が可能です。
戻し汁をすぐに使わない場合は製氷皿などに入れて冷凍庫に入れて凍らせましょう。凍ったらジップロックなどに移して保管しておけば1ヶ月ほどもちます。出汁として使いたいときに使いたい量を溶かして使えるので大変便利です。
~乾燥しいたけの戻し方についてご紹介しました。しいたけそのものの旨味をたっぷりと味わうためにも、時間をかけて冷水でゆっくり戻すことが大事であることがわかりました。ぜひお試しください。~
翔栄ファームの原木乾しいたけ
翔栄ファームの6次化商品、岐阜県美濃加茂市産の原木乾しいたけです。
木曽川と飛騨川の高台で無農薬、自然栽培で育った原木しいたけ「春子」を天日干しした旨味たっぷりの原木乾しいたけです。
「農薬」「化学肥料」「添加物」「遺伝子組み換え」一切不使用の自然栽培で育ったため形や大きさは不揃いですが旨味成分はたっぷり、最高品質の原木乾しいたけになりました。
春子は春にできたから春子、肉厚で香り豊かな春どんこを天日干しで乾燥させた春子、太陽の日差しをたっぷり浴びて乾燥させることで生のしいたけよりもエネルギーは7.5倍、食物繊維は8.5倍と栄養価も旨味も断然アップした翔栄ファーム自慢の一品です。
6次化って何?
「6次産業化」のことで生産者(1次産業)が生産だけでなく製造・加工(2次産業)や流通・販売(3次産業)にも取り組むことで生産物の価値をさらに高め農業取得の向上を目指す取り組みのことです。
6という数字は1次産業(生産)x2次産業(製造・加工)x3次産業(流通・販売)=6次産業化(付加価値を創出)をかけ算した数字を意味しています。
例えば、農家が作物の生産だけを行うのではなく、加工や販売などの産業分野まで手掛けることを言います。
【6次化のメリット】
6次産業化に取り組むことにより農業以外の所得がプラスされ、うまく軌道に乗れば原料となる農産物の生産も拡大するので両輪で所得が向上することになります。
【6次化のデメリット】
収益が上がるまで時間がかかります。取り組みから黒字化するまで平均4年以上という分析結果が出ています。(日本政策金融公庫の農業の6次産業化に関するアンケートより)
★★今回ご紹介した「原木乾しいたけ」は翔栄ファームの6次化商品です。★★
【乾物料理に挑戦!6次化お試しセット】にてご紹介しております。
乾しいたけを使った超簡単なレシピ公開中!
しいたけとこんにゃくの田舎煮(大豆ミート使用)