すべて手作業!
翔栄ファームの丹羽大納言小豆
丹波大納言小豆は古くから兵庫県や京都府を中心に栽培された高級品種の小豆です。
一般的な小豆より粒が大きく甘く、豊かな風味と鮮やかな濃赤色の俵型の外観が特徴です。
しかしながら、生産量は国産小豆生産量の1%にも満たないためとても希少なものです。
その美味しさから全国の老舗和菓子店などで最高級和菓子の原料として使用されています。
丹羽大納言小豆は「煮ても皮が切れない!」
1705年に丹波亀山の藩主である青山忠重が、「春日局(かすがのつぼね)」ゆかりの地の特産の小豆を、5代将軍徳川綱吉に献上しました。丹羽大納言小豆は幕府で評判となり、綱吉が朝廷に献納したことでさらに評判が広がりました。
丹羽第納言小豆は「煮ても皮が切れない」というところから切腹する習慣がない公卿の職位と同じ『大納言』と名付けられたそうです。『大納言小豆』の由来と言われています。丹波地方で作られる、俵のかたち、大粒で赤色艶が良く、独特の香り、そして柔らかい薄皮が煮ても切れないこの 小豆は『丹波大納言』と呼ばれるようになったということです。
乾物料理に挑戦!第4弾は「丹波大納言小豆」です。
小豆の栄養とその効能
〇食物繊維
便秘を解消してくれます。
〇ポリフェノール
アンチエイジングが期待できます。特にアントシアニンが多く酸化を防止し、活性酸素を除去してくれるので老化防止に欠かせない栄養素です。
〇鉄
貧血予防
〇サポニン
コレステロールを低下、利尿作用があるのでむくみを改善してくれます。
〇ビタミンB1
冷え解消、疲労回復効果があります。
〇カリウム
高血圧予防
アルツハイマーや心臓病、動脈硬化などと闘う為の食品ベスト20で1位に選ばれるなど、小豆には「日本人の長寿食」と言われるほど栄養成分が豊富です。
戻し方と調理のコツ教えて!
~煮る前に、水に浸けて戻す必要はありません!~
小豆は水につけると煮えにくくなります。小豆は他の豆と違い種子表皮から吸水しにくいため煮えムラができてしまいますのでさっと洗う程度にして水に浸けて戻す必要はありません。
基本の煮方とぜんざい
【基本の煮方】
小豆の4,5倍の量の水を鍋に入れます。強火にかけ煮立ったら弱火にして2,3分茹で茹で汁を捨てます。再度同量の水を入れて今度は皮が破れないように弱火でゆっくりと茹でます。
この作業は「茹でこぼし」とよび茹で汁を一気に捨ててしまいます。
なぜ「茹でこぼし」をするの?
あくが強いためそのまま茹で続けると茹で汁に渋みが出てしまいます。その渋みがまた豆に吸いとられてしまうため渋い煮豆になってしまいます。
このあくや泡の中に多く含まれる渋み、苦み、えぐみはサポニンという成分です。サポニンには血管内のコレステロールを除去、血中の脂質を減らす働きがありますが有害成分が残る場合があります。小豆を調理する前には2~3回茹でこぼすといいと言われています。
あくをとり、吹き上がってきたら差し水をしながら豆がつぶれるくらい柔らかくなるまで(約60分程度)茹でます。
ぜんざいを作ろう!
材料:小豆200g、砂糖120g~200g、塩小さじ1/6
1.茹でこぼしして渋抜きをした小豆をザルにあけた後、再度鍋に戻し水(約1リットル)を加えて中火にかけます。
2.お湯が沸騰したらあくを救い蓋をして極弱火で40~50分煮ます。
3.やわらかくなっていれば火を止め30分程度蒸らします。
4.砂糖(お好みで)、塩を加え火にかけ、5~6分ほど煮ればぜんざいの完成です。
*ぜんざいの水気を切って砂糖(甘さはお好みで調整してください)を入れれば「粒あん」になります。
ちょっと手間をかけて「こしあん」づくり!
~ちょっと手間をかけて「こしあん」を作ってみよう!~
1.柔らかく煮えた小豆の煮汁を切ります。
2.ボウルに裏ごし用のザルを置き煮えた小豆をのせてへらでつぶしながらこしていきます。
3.こしにくい場合は水を入れたボウルにザルを浸け、小豆の中身を水に落としていくとこしあんが沈みますので上澄みをそっと捨てください。
4.フキンで汁気を搾ればさらし餡が残ります。
5.鍋にさらし餡と砂糖(グラニュー糖:甘さはお好みで)、水(50CC程度)を入れ強火にかけ、へらなどで混ぜ合わせます。
6.「ぼたあ」とした硬さになったら塩を軽くふって混ぜ合わせれば完成です。冷めると少し固めになりますのでこの時は多少柔らかめにしましょう。
翔栄ファームの丹羽大納言小豆
岐阜県美濃加茂市産翔栄ファームの丹羽大納言小豆は農薬・化学肥料を使わずに育て昔ながらの「はざかけ」にして天日干し乾燥させました。
小豆は特に虫が好むため害虫対策も手作業で行いました。防虫ネットの中までも虫がはいってくるためこまめに見つけては捕まえるという作業を毎日毎日繰り返しました。
乾燥させた小豆はとうみを使って小豆とさやを選別し、手で洗い、再び選別、乾燥させると小豆になります。
はざかけ:刈り取って逆さにして天日乾燥せることをます。機械がないころにおなっていた昔ながらの乾燥方法です。重たいのと人手が必要なため機械の乾燥機ができてからは少なくなっています。
6次化って何?
「6次産業化」のことで生産者(1次産業)が生産だけでなく製造・加工(2次産業)や流通・販売(3次産業)にも取り組むことで生産物の価値をさらに高め農業取得の向上を目指す取り組みのことです。
6という数字は1次産業(生産)x2次産業(製造・加工)x3次産業(流通・販売)=6次産業化(付加価値を創出)をかけ算した数字を意味しています。
例えば、農家が作物の生産だけを行うのではなく、加工や販売などの産業分野まで手掛けることを言います。
【6次化のメリット】
6次産業化に取り組むことにより農業以外の所得がプラスされ、うまく軌道に乗れば原料となる農産物の生産も拡大するので両輪で所得が向上することになります。
【6次化のデメリット】
収益が上がるまで時間がかかります。取り組みから黒字化するまで平均4年以上という分析結果が出ています。(日本政策金融公庫の農業の6次産業化に関するアンケートより)
★★今回ご紹介した「丹波大納言小豆」は翔栄ファームの6次化商品です。★★
【乾物料理に挑戦!6次化お試しセット】にてご紹介しております。
丹羽大納言大豆を使った超簡単なレシピ公開中!
小豆とかぼちゃ煮(いとこ煮)
材料: 小豆2/1カップ、 かぼちゃ150g、 昆布4cm角、塩小さじ2/1,水2/1カップ
作り方
1.水は小豆の3倍にして下さい。
2.沸騰したら、最初の水はアクがあるので捨てて、もう一度同量の水を入れて下さい。
3.小豆が煮えたら、昆布、かぼちゃ、塩を入れて煮炊きます。
4.もし水が足らなかったら、補充して煮えたら出来上がりです。
小豆のポタージュ
材料:小豆150g 豆乳200g 塩少々
作り方
1.全部ミキサーに入れて混ぜます。
2.鍋に入れて煮込みます。
3.飾り付けにバジルなどをのせます。
ホットサンド
材料:バター、ハチミツ、茹で小豆、食パン
作り方
1.食パン以外の材料を煮込みます。
2.サンドイッチのように間に挟み半分にカットすれば出来上がりです。
こんな使い方も!
小豆は食べるだけでなく、お手玉に入れたり、枕に入れたり、また、タオルを袋のようにして小豆(500gほど)を入れレンジで約3分「チン」すれば、手づくりの温湿布にも、温かいのでお腹や腰にあてれば冷え予防にもなります。