みなさん、こんにちは!
翔栄ファーム・龍ヶ崎農場(茨城県)の黒崎裕也です。
昨年、大変好評だった「菜の花」。
今年も、そろそろ「菜の花」のシーズンが到来します。
もちろん、昨年に続き、今年も色々な種類の菜の花をお届けできると思います。
そこで今回は、2022年の翔栄ファーム「菜の花」についてご紹介いたします。
ちなみに、「菜の花」って何の花?そんなに種類があるの?スーパーで売られているのとは違うの?という方は、ぜひ、昨年の記事をお読みくださいね!
⇒ 「菜の花」が食べごろになりました!【春の恵みをまるごと食べる。】
【目次】
「菜の花」って?
詳しくは、以前書いたブログをお読みいただきたいのですが、「菜の花」とは、一言で言うと、「アブラナ科」の花芽のことです。
一般に売られている「菜の花」は、菜の花用の品種を育てたものですが、本来は「アブラナ科」の花芽はみんな「菜の花」です。
実は、白菜やキャベツ、大根、かぶ、からし菜、カリフラワーやブロッコリーなど、これ全て「アブラナ科」。
ですから、これらの野菜の花芽は全て「菜の花」として美味しく食べられます。
翔栄ファームでは、さまざまな「アブラナ科」の野菜を作っています。菜の花専用種ではなく、色々な野菜の「菜の花」をお届けいたします。
それでは、翔栄ファームの「菜の花」となる野菜を紹介しますね。
白菜
野崎2号
昔は、どこの農家さんでも育てていた白菜で、鍋料理にピッタリの美味しい白菜です。
病気に弱く、輸送にも難があったため、生産量はかなり減っていますが、実は、農家さんが自家用の育てる白菜ではナンバー1の人気品種だったりします。
アツコ
白菜は、通常1.5kg~2.5kgぐらいに育ちますが、このアツコは、たいだい1kg程度と小ぶり。
一般家庭のお鍋にすると、ちょうどよい大きさなので翔栄ファームでも人気に。
お鍋に最適ですが、炒め物やスープ、サラダにしても美味。
タケノコ白菜
中国原産の長細い形の白菜です。
大きいものでは、高さが50センチを超えるものも。
水分が少なめで歯切れが良いのが特徴。煮物に使うと、トロトロになります。(でも煮崩れない)
加熱調理で美味しい白菜です。
【左:アツコと野崎2号の比較、右:タケノコ白菜】
かぶ
金町こかぶ
「かぶ」と聞くと誰もが思い浮かべる真っ白で丸い形。
金町こかぶは、まさに、そんな「かぶ」です。
肉質はきめ細かくなめらか。煮崩れしないので汁物や煮物でも美味。
その名前の通り、東京の金町生まれの東京野菜です。
大野紅丸かぶ
江戸時代から北海道南部の大野町で育てられてきた在来種。
直径10cmほどの平べったい形をした赤かぶです。
この赤はアントシアニンが豊富に含まれているからで、皮ごと漬物にすると、紅色が鮮やかに。
木曽紫かぶ
木曽川周辺で昔から作られてきた伝統野菜です。
ずんぐりとした円錐形で、皮は赤紫色で、中はほんのり赤紫がかった白色。
甘酢漬けにすると、桜色がきれいに。
木曽地方の「すんき漬」が有名。
味こがね
西洋生まれの黄色い「かぶ」です。
切ると、中まで黄色く、甘味があった美味。
肉質が緻密で歯ごたえが良く、煮崩れしにくいので煮物に最適。
煮込むと、黄色がより鮮やかに。
日野菜かぶ
丸ではなく、100円玉ぐらいの太さで30cmほどの長さになる細長い「かぶ」。
滋賀県の伝統野菜で、赤紫と白のコントラストが美しく、「おめでたい」野菜とされます。
【左:かぶ色々、右:大野紅丸かぶ】
その他のアブラナ科
博多かつを菜
福岡県の伝統野菜で高菜の仲間とされます。
旨味が強く、カツオ出汁が無くても美味しいので「かつお菜」と呼ばれたとされます。
ただ、漢字で書くと「勝男菜」。
縁起物として博多のお雑煮には欠かせない野菜だそうです。
東京べか菜
東京を中心に栽培される小ぶりの山東菜。
小松菜と並んで東京を代表する葉物野菜です。
“べか”とは「べか舟」(のり採りに使われた小型の舟)に由来。「小さい」という意味。
味噌汁やおひたし、漬物に。
チンゲン菜
1970年代に日本に入って以来、日本でもポピュラーになった中国野菜。
白菜(白菜も中国から渡来)の仲間で、日本各地育てられています。
ビタミンCやβカロテンなど栄養法な緑黄色野菜。
壬生菜(みぶな)
京都の伝統野菜で、水菜から自然交配で生まれたとされる京都を代表する葉物野菜です。
ほんのり辛子風味で、千枚漬けに添えられたり、煮物や和え物、サラダなどに活躍する京野菜。
健命寺野沢菜(けんめいじのざわな)
漬物で有名な「野沢菜」です。
18世紀ごろ、野沢温泉(長野県)にある健命寺の住職が、関西から持ち帰った「天王寺蕪」を祖とする漬け菜の一種。
一般に流通している「野沢菜」はF1種が大半ですが、翔栄ファームで育てている健命寺野沢菜は、昔ながらの在来種になります。
タアサイ
1980年代に日本へやってきた中国原産のアブラナ科の野菜。
栄養的には、日本の小松菜やチンゲン菜に煮ており、ビタミン、カリウム、カルシウムが豊富。
クセが無くシャキシャキした食感で、炒め物や和え物、スープの具に最適。
【左から、博多かつを菜、チンゲン菜、健命寺野沢菜】
お店でご購入いただけます
翔栄ファームの「菜の花」は、3月初旬ごろから収穫できるようになります。
お店の店頭や翔栄ファームの野菜即売会、翔栄ファームが参加するマルシェなどで販売する予定です。
食用の品種ではない、さまざまなアブラナ科の野菜の「菜の花」は、スーパーなどで見かけることはほとんどありません。
ただ、なにぶん自然任せなので、ここにご紹介しました、どの野菜の菜の花がいつ入ってくるはわかりません。
そこは、お店に来てからのお楽しみ!ということで。
この時期だけの貴重な「春の味覚」。
ぜひ、お楽しみください。