こんにちは、翔栄ファームカフェです。
翔栄ファームカフェでお届けしている生活習慣病予防をテーマにした新しい特集『生活習慣病を防ごう!』はお楽しみいただいていますか?。
生活習慣病ってどんな病気なの?
予防するための食生活とはどうしたら良いの?
その改善方法はどのようにしたら良いの?
などの疑問と対策をその症状ごとにご紹介させていただきたいと思います。
朝、昼、晩の3食をバランスよく!
適度な運動も忘れずに!
高血圧やコレステロール、血糖値など年齢を重ねるとともに高くなってしまう数値、食生活を改善しなければいけないなあと健康診断のたびに思いながらも・・・
なかなか改善することができないでついついそのまま放置してしまってはいませんか?
そんな悩みを持つ方々に伝えたい、生活習慣病を予防する方法は1つ、今の生活習慣を変えるだけです。 健康診断のたびにその結果にびくびくしているだけでは何も変わりません。今日から始めてみませんか?生活習慣の見直しと改善を・・・
生活習慣病の代表的な病気「糖尿病」、症状もなくじわじわと悪いものが蓄積されていく恐ろしい病です。
今回は生活習慣病を防ごう特集の第7章、「糖尿病! 自覚症状がない!サイレントキラーと呼ばれる怖い病気」がテーマです。
糖尿病とはどんな病気なのか、発症させないためにはどうしたらいいのかなどについてをご紹介しています。
これからも「生活習慣病を防ごう!」を更新していきます。
ぜひご自身の生活習習慣の見直しに役立てていただき、健康寿命を延ばしましょう。
食事バランスガイドを目標にしよう!
糖尿病って何?
生活習慣病は、食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が関与して発症する病気のことを言います。糖尿病は1型、2型に分けられ生活習慣の乱れ、肥満、運動不足、暴飲暴食などが発症の原因とされています。
糖尿病患者の95%が2型糖尿病でインスリンの量が不足している、もしくは効きにくい状態になることで発症します。40歳以降に起こりやすい病気ですが、最近では豊かな生活習慣の変化によって2型糖尿病になる子供も増えているのが現状です。
現在、20歳以上の4人に1人の日本人が糖尿病の危険性がある、またはその予備軍と言われているようで危険因子とされているのが肥満です。
糖尿病の危険性があるかどうかの目安として腹囲を図ってみましょう。おへその高さで水平に測り、男性の場合は85㎝以上、女性の場合は90㎝以上の数値の方は注意が必要となります。
発症の原因はまだはっきりしていないようですが、上記の様々な要因と遺伝体質などによって発症すると考えられています。ほとんどは生活全般を見直すことでリスクを減らすことができるとも言われています。
糖尿病は、糖をエネルギーに変換するインスリンの作用不足により高血糖の状態が慢性的に続く病気です。血糖値の上昇を抑えることができなくなります。内臓脂肪が多ければ多いほど、インスリンが作用しなくなる物質が多く分泌されてしまいます。
インスリンが足りないと血液中が糖だらけになってしまい、糖が急に増えることで活性酸素が血管の内側から発生し、血管を破壊してしまうため酸素と栄養素が体全体に届かなくなります。
自覚症状としては手足のしびれや痛み、頻尿、多汗、のどの渇きなどを感じはじめます。のどの渇きは水分が失われることで起こる症状です。
症状が進むにつれて毛細血管がダメージを受け、徐々に酸素や栄養素が届かなくなり、しびれや痛みが足の指、足裏、さらには手の指など広範囲に広がり末梢神経に障害が起こり始めます。男性の場合は血流が阻害されることによるED(勃起不全)などの症状も現れます。
血糖値が高いと徐々に血管が細くなってしまい血流の悪化や神経の障害などが起こり始めます。血流が阻害されることにより、皮膚の乾燥やかゆみが起こり、血液中の糖をからだの外に出そうと腎臓が尿を大量に作るため頻尿、多尿になったり、多汗などが起こります。これらの症状は体が防衛反応を起こしている証拠です。
初期の段階では自覚症状がないため気づかないことが多く、サイレントキラー(静かなる殺し屋)とも呼ばれている恐ろしい病気です。
糖尿病の3大合併症
これら糖尿病の初期症状を放置し、血糖値が高い状態が続いてしまうと合併症になる恐れがあります。糖尿病の『3大合併症』と呼ばれているものです。
◆ 糖尿病腎症
20年以上血糖値が高い状態が続いたことで腎臓が機能しなくなり人口透析が必要となります。腎臓移植または週に3回、1回4時間の透析を一生続ける必要があります。
◆ 糖尿病網膜症
血糖値が高い状態が続くことで目の毛細血管が破れてしまい酸素や栄養がいかなくなり失明してしまいます。
◆ 糖尿病神経障害
神経細胞に血液がいかないことによる神経障害が起こりちょっとした傷でも足が腐ってしまい切断することになります。
糖尿病の人は糖尿病でない人に比べると心筋梗塞や脳梗塞になるリスクが高くなります。糖尿病の人の半数以上が高血圧を併発しており、糖尿病腎症の発症や病気の進み具合を早めてしまいます。運動や食生活で血圧を下げるようにしましょう。
糖尿病の疑いがあってもそのまま放置してしまう人も多く、また治療費も高額のため途中であきらめてしまう人も多いようです。まずは予防が大事でそれでも血糖値が高いようなら早めに対策を立てましょう。
糖尿病の発症のリスクを軽くする食事療法
生活習慣病と言われているのは2型糖尿病でこれらの原因さえ気をつければ糖尿病が発症するリスクが軽くなる、なりにくいからだを作ることができると考えられます。
基本は食事療法と言われています。前にも述べましたが糖尿病はインスリンの分泌、作用する力が不足することで発症する病気です。
糖尿病の食事に良い食品、悪い食品はありません。何でも摂りすぎないこと、必要以上にエネルギーを摂らないことで防げる病気です。1日に必要なエネルギーを守り、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂るだけで糖尿病の発症のリスクはかなりの確率で減らすことができます。
十分にとるべき食品は野菜、全粒穀物、魚、赤身肉、低脂肪の乳製品、果物などで糖質やカロリーが高く脂肪の多い食品は減らすようにしましょう。
朝、昼、晩の3食の食事をきちんととり、食事の間隔はあまり開けないように、間食は控えるようにします。
コーヒー、紅茶には砂糖は入れず、外食は和食中心に、バターやマーガリン、ドレッシング、揚げ物はカロリーオーバーになりがちなので量に注意しましょう。野菜、海藻、玄米、麦ごはん、きのこ類などの食物繊維を多く摂るようにしましょう。
ゆっくりとよく噛んで食べることで、食べ過ぎが防げます。 よく噛むことでインスリンの適切な分泌を促すホルモン「GLP-1」が増えるという報告があります。 食べる順番も重要です。 いきなり糖質たっぷりの主食から食べ始めるのではなく、野菜や海藻を先に食べる習慣をつけましょう。「ベジタブルファースト」(野菜を最初に食べる食事)がおすすめです。
さらには、納豆を積極的に摂取するようにしましょう。納豆に含まれる2つの成分(ナットウキナーゼ と食物繊維)が、糖尿病の合併症である血栓による脳梗塞や心筋梗塞、腎症や神経障害といった疾患の発症予防に効果的と言われています。
病気や老化の原因となる有害物質の活性酸素を無害にする抗酸化作用がポリフェノールにあるようです。ポリフェノールとは苦みや色素の成分で赤ワイン、コーヒー、お茶などに含まれる苦み成分の総称です。
植物性ポリフェノールが血糖値を安定させ毒性の強い活性酸素を除去してくれるので糖尿病のリスクを軽減してくれることがわかりました。糖尿病の合併症を予防し、血糖値の急上昇を穏やかにして安定させHbA1c*の値を改善してくれると言われています。
HbA1c値:
赤血球中のヘモグロビンがどのくらい糖と結合しているかを示す検査値のことです。血糖コントロールの指標として重要な値で過去1~2ヶ月の血糖値の平均値を知ることができるのでこの値が高い場合は日々の血糖コントロールができていなかったことがわかります。
HbA1c 6.5%というのが血糖コントロールの目安となります。5.8%~6.5%未満が良とされる値ですので高い場合はこの数値を目標にして治療をしましょう。
糖尿病にならないためのライフスタイルとは?
◆ 食事
食べたものが血糖値の変動に直接影響します。エネルギー摂取量と栄養のバランスを調整することでインスリンが働き血糖値を下げることができる体になります。
◆ 運動
体を動かすことで血糖値が下がります。運動を習慣として続けることでHbA1c値も低下しやすくなります。
◆ 体重管理
個人で自分の体重の増減をきちんと管理しましょう。定期的に検査を受け血糖値などの変化を確認していくことも大事です。
更には十分な睡眠をとり、ストレスをためず、タバコはやめ、高血糖の原因になる飲酒は適量にしましょう。
糖尿病にならないよう健康的な生活スタイルを送るよう改善をすすめられても、実際本当に健康的な生活を送っている人はほんの一握りのようです。
しかしながら、自分の身体についての意識を高めることで糖尿病など非感染性疾患による早期死亡率を減少させることができるのも事実です。
ぜひ自分の身体と向き合って糖尿病になるリスクを減らす生活を送りましょう。
糖尿病は早期発見・早期治療がとっても重要です。自覚症状がなくても健康診断などで「糖尿病の疑いあり」と言われた場合は必ず医療機関に診断治療を受けるようにしましょう。